ギャンブルは、長年にわたって人の文化や伝統の中に深く織り込まれてきた活動です。スクリーンにもしばしば登場し、ポーカーやルーレット、スロットなどのゲームを行うカジノを舞台とした映画も数多く存在します。

人が演じることを始めたのがいつなのかは、はっきりとはわかりません。長い歴史の中で私たちの祖先は、あらゆる道具を生み出し、使用し、様々な問題を革新的または創造的に解決してきました。そんな複雑な頭脳を持った人類の祖先は、演じることも可能だったはずです。

今日、ギャンブルを題材にした芝居はたくさんありますが、以下に、劇場に足を運ぶ価値のあるショーをご紹介します。

『欲望という名の電車』

アメリカの伝説的な劇作家テネシー・ウィリアムズによる作品です。元教師のブランチ・デュボアは、一連の個人的な困難に悩まされ、妹(ステラ・コワルスキー)とその夫(スタンリー・コワルスキー)と共に、ミシシッピからニューオーリンズに引っ越すことを決意します。ここまではありふれた話のように思えますが、ブランチの美しい容姿と浮気性の性格が、ステラとスタンリーのただでさえ不安定な関係をかき乱していくことになります。

 

『おかしな二人』

良いコメディとポーカーがお好きな方なら、ニール・サイモンのこのショーを楽しめるはずです。登場人物たちが毎週一緒にポーカーをして、時間が経つにつれてどんどん仲良くなっていくというお話です。問題は、フェリックスとオスカーが一緒に暮らすことを決めるかどうかです。彼らの決断と、その後の展開をお楽しみに。

『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』

ウィリアム・シェイクスピアもギャンブルとは無縁ではありません。シェイクスピアの最も有名な作品の一つである『ハムレット』は、世界中の劇場で数え切れないほど再演されています。ご存知のように、『ハムレット』は3万語近くある長い戯曲ですが、『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』は、『ハムレット』にほんの少しだけ登場する二人の人物をめぐる物語で、二人はしょっちゅう賭けをします。芝居の冒頭で、ローゼンクランツはコインの表が出ることを77回賭けて77回成功し、ギルデンスターンはそれを信じらない様子で眺めます。

『スリル・オブ・ゲーム』

人は誰でも、エキサイティングな強盗物語を時折楽しみたくなるものです。そんな時は、この芝居がまさにおすすめです。デヴィッド・マメット監督は、マーガレットとマイクという不幸な精神分析医と犯罪者が、あるポーカーゲームで知り合うという冒険を用意しました。

この二人はリスクがとりわけ好きですが、「ノーリスク・ノーリターン」というフレーズが、リスクを取れば必ず報われるという意味ではないことを、困難な方法で学ぶことになります。ご紹介は以上です。上記の芝居のうち1つでも劇場でご覧になっていただけたら幸いです。文化は人類最高の宝物ですから、何としても私達は、守っていかなければなりません。